しばらくして、私たちは堤防に座った。
地面に叩きつけられたカメラは、無残にもボロボロになっていた。
「それ、直りそう?高かったんじゃないの?」
すると、男の子は、残骸を見つめて、
「もしかすると、塩水につけてたら直るかもな」
そう言って微笑んだ。
皮肉のつもりで言ったのかもしれないけど、私にはその微笑んだ顔が何となく、可愛くて、悪い気はしなかった。
「あの、今更だけど、自転車、守ってくれてありがとう!」
「あれ、あの自転車、お前のだったの?」
「知らずに守ってくれたの?」
「当たり前だ。お前のだと知ってたら、守ってなかったよ!」
ほんと、一言多いというか、素直じゃないというか・・・



