「涼介は、生命線の消えかかったような男だ」 友人の翔馬から言われた。 何を言っているんだ? 「生命線は、生きている限り消えないだろう」 「いや、消える時がある」 「どういうことだ?」 そう言って、僕の手を翔馬は握り、こういった。