Successful Failure -短編集-





「ふぅー楽しかったね!」



というより、僕は、彼女の質問が胸に引っかかって、全然楽しめなかった。



「修哉君?」



「ああ、ごめんごめん。で、次は何乗ろうか?」



悟られてしまってはいけないと思い、僕は彼女の腕を引っ張って再び歩き出した。