Successful Failure -短編集-





その話を夕食の時、お姉ちゃんにしたら、



「あははっ!よく言った、その男の子!」



なんて笑われた。



「何よ!?お姉ちゃんまで私のこと馬鹿にして・・・」



「ごめんごめん。美鈴は傷ついたんだよねー」



「もういい!」



私は、食べ終わった食器を流しに置き、リビングを出ようとした。



「ねえー、美鈴。もう寝るの?」



「知らないー!」



「ふーん、ならいいけど、今日の夕飯作ったの誰だっけなー?」



私は、ピクっとした。



「後片付けは、美鈴の仕事!」



「えー!?」



「えー!?じゃない!ほら、やった、やった」



そう言ってお姉ちゃんは食器を流しにも置かず、お風呂に行ってしまった。



「もう!食器ぐらい片付けて行ってよ!!」



廊下にそう叫んだけど、



「私を怒らせた罰ー!」



と返ってきた。



まったく、怒らせたのはどっちだよ。