「痛ぁーい!!何すんのよ!?」
背中をさする香恋。
「あれー?お友達ってやつは、どこにいるのかな?」
佐和子はわざとらしく辺りを探すそぶりを見せた。
「今日はみんな忙しいんだって」
香恋は、スカートを払いながらそう答える。
「ふーん」
「あんたが変なこというからでしょ?」
「人のせいにするな」
「まあいいわ。お詫びにアイスね」
「やだ」
「私、あんたのこと嫌い」
「私、その2倍あんたのこと嫌い」
そのまま、二人は並んで歩き出した。
「二人」 完
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…