「痛ぁーい!!何すんのよ!?」 背中をさする香恋。 「あれー?お友達ってやつは、どこにいるのかな?」 佐和子はわざとらしく辺りを探すそぶりを見せた。 「今日はみんな忙しいんだって」 香恋は、スカートを払いながらそう答える。 「ふーん」 「あんたが変なこというからでしょ?」 「人のせいにするな」 「まあいいわ。お詫びにアイスね」 「やだ」 「私、あんたのこと嫌い」 「私、その2倍あんたのこと嫌い」 そのまま、二人は並んで歩き出した。 「二人」 完