私は、煙草の灰を地面に落とす。 その時、指先に何か液体がついていることに気づいた。 生暖かい。そして、私の嫌いな黄色をしている。 ただ、今はその得体の知れない黄色い液体でさえも 愛しく思えた。 私は、その液体をなめた。 鉄の味がした。 「Gの乗った世界で」 完