「最近できた店とかないの」

「さあなあ、俺もあんま外出ないし…」

「俺ら二人とも荷物多いし、個室のがよくない?」

「だな。仕方ない、案内所に…」

「あれぇ? やっぱり! キョウくん!?」


その声に振り向くと、いたのは女二人だった。


「荷物いっぱいですねー、買い物?」


無遠慮に近づいてくる、どちらかというと派手系の女が一人。


「芹っ、もう…店じゃないんだからあんまり気軽に声かけたら邪魔になるって」


おどおどとした清楚系の女が一人。


「…あ。店の…」

「思い出すのおっそ! 芹でーす☆」

「…菜々瀬です…すみません。お休みなんだから邪魔しないどこうって言ったんですけど…」

「や、別にいいけど」