「よくね?」

「いや、いい。いいけどめっちゃいい」

「ケン泣いてんじゃん。笑い過ぎ」

「いや、構えてないとこにあれは卑怯だろ」

「似合ってた?」

「すげー似合ってた」

「やった」


相変わらず淡々としているキョウだけど、その声音は何だか楽しそう。


「ケン、腹減った」

「買い物もういいの?」

「ん」

「じゃあ、今日はどこで食おうなあ」