「ちょっ、見てあの二人…!」

「えっ、すっごいイケメン!」


慣れ親しんだ繁華街の近くにあるショッピングビル。

服は一通り見終えて、次は雑貨。

キョウとケンは色々な意味で浮いていた。


「ほんと、動物園のパンダの気分がわかるよな」


はあ、と溜息を吐いたケン。

慣れているとはいえ、こうも騒がれると憂鬱にもなる。


「これつける?」


振り向いたキョウは何やら民族風のお面をつけていた。


「ぶふっ!! ちょ…何それ…っ」


何の心構えも無しに正面から見てしまったケンは、それはもう大爆笑。