ただでさえケンには勝てないし、
マスターにも懐柔されているというのに。

この二人にタッグを組まれるとまるで勝ち目がない。


「ちーっす!マスター、お世話んなってます!」

「おー、ケンゾーじゃん!久しぶり!」

「ケンさん!! お久しぶりっす!元気っすか?」

「元気元気。おまえ変わんねーなあ」

「うお!キョウさんすっかりバーテンっすね!」


また騒がしいのが増えた、と頭を抱えるキョウ。


「ふふ、賑やかで楽しいですね。キョウくん」

「…まあ、悪くないですね」


何だかんだと文句を言いつつ楽しんでいたことも、
マスターにはお見通しだったようだ。