「……見え……ない……⁇」
いつも見えるはずのモノが見えない。
いや、見たくないから寧ろ嬉しいんだけど。
少し油断して、顔を上げた。
見た先は裁判所の2階、閲覧席。
それが良くなかったんだ。
「……見える……、奴等が……見える……」
見たくない、見たくなかったのに……‼︎
「向流、どうした⁉︎」
騎亜が俺に駆け寄り、背中をさする。
「見える……見えるんだ……」
「何がだ⁉︎
俺には見えない、何も変わってない‼︎」
「死神が……見える……、死神がそこらじゅうに……」
「向流、しっかりしろ‼︎」
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