「えー……ナイフが、11本……内 折りたたみが7本。
銃は、4丁………。
他、何か持ってねーのか⁇」
「もっ……て……な…い……。」
やばい、本当に大量出血で死ぬかも。
ここで、死ねたら いいんだけどな。
地下牢入ってからじゃあ、何されるか 分かんねーから。
「おい、向流 意識をしっかりさせろ。
衛兵、急いで 治療室へ運べ。
弾を抜きとって、輸血しておけ。
絶対に、口から飲ませるな。
いいな⁇
急げ。」
"急げ"って言ったって、俺がこんなことになったのも騎亜が撃ったからじゃねーか。
……意識が朦朧としてきた。
ドサっー。
俺は、壁にもたれていても 立っていることができずに 脚がガクリと折れ、床へと倒れこんだ。
そんな俺を2人がかりで担架に乗せ、担ぐ衛兵。
だんだん 視界がぼやけて……俺は、意識を失った。



