そんなの、俺が裁判にかけられる前に大量出血……しかも、騎亜が撃ったところ傷によるもので 俺が死んだとすれば、騎亜の居場所は無くなってしまうだろう。
それは、いくらイライラしている騎亜でも分かるだろう。
「うるせーな。
んなに、ボディーチェックしてほしいんなら、さっさと両手 挙げろ。」
「あぁ、分かった。」
俺は、両手を挙げた。
騎亜は、こういうのに慣れている。
だから 慣れた手つきで、俺の服のポケットなどに隠していた武器 全てを出していっている。
「向流、何本 ナイフ持ってんだよ。
それに、銃も……。
全部、違う型を揃えてんのが また すげーな。」
なんか、褒められた⁇
けど、全く嬉しくないし、このボディーチェックが終わった後のこと……これからのことを考えてみると気が重い。



