ドスッー
突然の痛みで目が覚めた。
「……。」
ロードだ。
続いて、騎亜と覇悪ともう1人の時のリーダー 升麻が俺を蹴っていった。
裁判が始まるのか。
裁判が始まる前、裁判官になる人が 被告人を1発ずつ蹴っていく……っていう決まりみたいなのがある。
それだな。
周りを見渡すとたくさんの観覧者がいる。
バンパイアは他人の不幸を好む。
だから、実刑が下される裁判にはたいてい人が集まる。
……そういうことなのか⁇
今回、俺には相当の罰……死刑が下る、ってことなのか⁇
今更だけど、怖い。
身体が恐怖で震えた。
「向流、怖がらなくていい。
お前1人じゃないから。」
声が聞こえた。
身体は動かせないから、頑張って顔を動かして 声の主を探した。
「林猫……⁇」
顔が腫れ上がっていて、分からなかったけれど 聞き飽きた声で分かった。
多分、林猫。
「あぁ、俺だ。」
「林猫も……裁判を受けるのか⁇
何もしていないだろ⁇」
「向流が脱走するのを止められなかったから。」
「それは……‼︎」
自分の行動を悔やんだ。



