「んー……向流、この手錠 外せるか⁇」
理羅が今 俺がつけている手錠を指差した。
「無理。
結構 キツくしめられてて、抜けない。」
理羅はため息を吐いた。
そして、
「開放魔法。」
と言った。が、何も起こらない。
理羅は頭をポリポリ掻きながら、
「やっぱ、英語じゃないと駄目か〜。
私、英語 苦手なんだよね〜……仕方ないか。」
それを言ってから、
「天を司る者、汝に力を授けよ。」
と宙に魔法陣を描き始めた。
……せめて、開放魔法を思い出せよ。
魔法陣描く方が時間かかるだろ。
3〜4分してから、やっと魔法陣完成。
「開放魔法‼︎」
理羅が魔法陣を手錠の方にかざした。
カチャー
俺の手についていた手錠が外れた。
ちゃんと外れて良かった。
間違えて、手首切断とかされたら 本当どうしよう……って少し不安になってたから。
「新しい手錠……このサイズでいいか。」
理羅は俺の手首に丁度合うサイズの手錠をつけてくれた。
痛くなくて、いい。さっきのは痛すぎた。
実際、さっき 手首見たら 手錠がついていたところが赤くなってたし……。



