城についた俺は、そのまま 裁判所に連れて行かれた。
そして、丸い形をしている裁判所の中央部のスペース……被告人の待機所のところに降ろされた。
林猫や雷志などは そこまでを見て、裁判所から出て行った。
残ったのは 騎亜と覇悪。
2人は慣れた手つきで、裁判所のあらゆるところにあるスイッチを弄り始めた。
そして、俺の居る目の前から 3本の頑丈そうな太い棒が床から出てきた。
……拘束具だ。
覇悪は何処からか、手錠や足枷などをたくさん持ってきた。
ビリー
騎亜は 俺のはいていた ズボンの裾を破った。
「向流は、どのサイズが合う⁇」
騎亜は 俺の足首を見て、
「これ……くらいじゃないか⁇」
と覇悪の腕から 1つ足枷をとった。
……いや、明らかに可笑しい。
サイズ、違うだろ。
騎亜は右足、覇悪は左足にそのサイズの足枷をはめた。
「い"っでぇ……」
明らかにサイズが小さすぎる。
絶対に大きいサイズのに 変えた方がいいだろう。