「……う"ぅ……あ"っ……」

転送の言葉を唱えて、送られた先はロードの城。

ロードの手下である衛兵たちに殴ったり、蹴られたりしていて……やっぱり 衛兵だからそれだけ力は強くて、見えている肌の色がどんどん赤黒くなってきた。

「転送の言葉を唱えて、送られる先は俺の城だ……っていつも言っているよな⁇

なのに、何故 自分からわざわざ俺のところに来たんだ⁇

早く殺されたいのか⁇

牢屋から 脱走した先が俺の城とか……馬鹿すぎるだろ。

これで、お前がJokerであることが林猫にはバレた。

殺人について、罪を問われなくとも GreatのリーダーJokerであることについて お前は問われる。

全く、馬鹿なことをしたな。」

……馬鹿なことをしたと思う。

でも……そうだったとしても、俺にはその案しか思い浮かばなかったんだ。

「お前を見逃した罪で、裁かれることなく 林猫は死刑……か。

それはそれで、面白い。」

「は⁉︎何で⁇
何で、林猫が死刑なんだ⁇」

ドスーと鳩尾に入るロードの拳。

「俺に対して、敬語を使え。」

「分かった。」

ドスー

「敬語。」

「分かりました。」