ハアハアー。

パンっー。

俺のもたれている壁に弾がのめりこむ。

「向流、往生際が悪いぞ。」

そう言って、ニヤリと笑う騎亜。
銃口を俺に向けている。

発砲する気か⁇

「騎亜……撃つのか⁇」

バンー。

騎亜の銃口は、俺に……詳しくは、俺の心臓に向けられていて……弾は、そのまま 俺の心臓をめがけて一直線に飛んできた。

「うっ……ぐあ……。」

あまりの痛さに、俺の身体は崩れ落ちた。