衛兵たちが持ってきたのは、赤く染まった鉄。
「もしかして……」
「あぁ、分かったんだろ⁇
何処でもいい、目立つところに押せ。」
赤く染まった鉄、その正体は焼印。
「嫌だ嫌だ‼︎辞めろ‼︎」
俺の抵抗も虚しく、衛兵に服をめくられた。
露わになった、俺の腹。
衛兵はそこに焼印を押し付けた。
「ぐあ"あああああぁぁぁぁぁ‼︎」
「上手く押せてなかったら、やり直すからな。」
それは絶対に嫌だ。
俺は必死に我慢をする。
1分くらいして、焼印を外された。
「これで、向流は俺が呼びつけた時に必ず召喚されるようになった。
覚えておけ、お前は俺からは逃れられない。」
「……クソッ。」
もちろん、ロードの足になるのは嫌だ。
だから、悪態を吐く。
「……そんなことをしていいのか⁇」
ロードがそう言った途端、心臓が直接 素手で鷲掴みされているような痛みが走った。
「うっ……ぐ……っはぁはぁ……あ"い"っ……悪がっだ……許しで……ぐださい"……」
俺が謝ると同時になくなった痛み。
「ハァハァ……」
「あまり舐めた口利くな⁇
俺がやろうと思えば、お前の首なんざ すぐにぶっ飛ぶ。
忘れるな⁇」
「分かり……ました……。」
パチンー
ロードの指の音でカチャリーと外れた拘束具。
「なら、この4人を連れて帰るからな。」
ロードがそう言うが早いか、俺とリーダー3人はロードの城へと転送された。



