「ごめん……本当、いつも……ごめん……」
「ごめん、より ありがとう……って言われたいな。」
雷志がそう笑う。
「うん……皆、ありがとう。」
涙が止まらない、けれど 俺は皆の方を見て……顔を上げて 微笑んだ。
「なんか、水臭いよな。」
「ってか、向流が人にありがとう……とか言うの初めて聞いた気がするんだけど。」
「確かにー‼︎」
ワイワイと俺のことをイジりはじめる、旼娥と
曽尚と音香。
「うるさい……っ‼︎」
ゴーンゴーンゴーンー
重低音が響き渡った。
裁判開始の30分前を告げる鐘の音。
「……そろそろ、腹括らねーとな。」
柄吠が唇を噛んだ。
「俺のことは心配しなくていい、だから……責めて お前等の手で俺を拘束してくれないか⁇」
一歩間違えたら、ドM発言の雷志。
真意を分かっているから、誰もそのことにツッコミを入れたりはしない。



