「ほら、林猫も何か言いなよ。」
理羅に催促され、林猫が重たい口を開けた。
「今まで、向流の所為でたくさんの面倒なことに巻き込まれてきた。
確かに、向流のことをウザいとか思ったこともある……それでも、何故か 嫌いにはなれないんだよ。
嫌いになりたい、とも思えないんだよ。
だって俺たち……」
「「「「「「「「「仲間だろ⁇」」」」」」」」」
全員が息ピッタリで口を揃えてそう言う。
目頭が熱くなった。
そして、色々な思いがこみ上げてきて 思わず俺は下を向いた。
ポタポター
俺の眼から出て、頬を伝い 乾いた床へと落ちていく暖かいもの。
「はぁ⁉︎向流 何泣いてんだよ‼︎」
いつも俺が馬鹿にしている旼娥に揶揄われた。
「……だって……私……皆から嫌われて……るって……ずっと、ずっと……思ってて……」
皆 声を上げて笑った。
「んな訳ないだろ⁇
同じグループの仲間なんだ。
他の誰よりも、一緒に暮らしてきた時間が長いだろうが。」
曽尚が俺の涙を拭った。
「でも、俺……迷惑ばっか……かけてて……」
「だから言っただろ⁇
嫌いにはなれないけど、面倒事ばっかり起こすから ウザいって思ってんだよ。」
そう言って、笑う林猫。



