桜龍の奴等


仁と海斗が桜龍倉庫を出た頃、爽は倉庫前に乱雑に置かれていた自転車を使い、黒蝶倉庫へ向かって 全力疾走していた。

全てを終わらせるために……。
今までの因縁を片付けるために……。

ガッシャーンー
爽は自転車に乗ったまま 黒蝶倉庫のシャッターを越え 倉庫内に入った。

「……派手な登場だね、確か……まだ 怪我は完治していないはずだよね⁇」

「そんなもん、関係ねーよ。
俺は、今から決着をつけるんだ。

松井、お前と‼︎」

立っているだけでも全身が痛い。
時々、フラつき 頭もガンガンする。

死ぬ覚悟はできていた。

「……その話、乗ってあげようか⁇」

松井は、座っていたソファから立ち上がり 軽く腕を回したりして準備体操を始めた。