桜龍の奴等


「わかった、またね。」

そう言って、友真は出て行った。

爽は一呼吸おいてから、服を脱いだ。

さっき、制服に着替えたばかりだったけれど、また服を着替えるために。

タンスから出したのは、ジーパンと白いTシャツ そして、黒いパーカー。

かつて、爽が街に出るときによく着ていた服。

最近では、この組み合わせで服を着ることなんてなかった。

無意識のうちに避けていたんだろう。

嫌な記憶を呼び戻すものだから。