桜龍の奴等


「莉乃のお腹に赤ちゃんが居たそうなんだ。
……心当たりはあるかな⁇」

爽はすぐに分かった。
あの日の帰り道……拉致された時だ。

「はい、すみません。
……無責任に莉乃のことを苦しめてしまって……」

「そうか、分かった。
君にはがっかりしたよ。」

その言葉を吐き捨てるように言ってから、莉乃のお父さんは居なくなった。