桜龍の奴等


「こいつがしたんだ。」

総長は隣にいた幹部を見た。
幹部の頭は綺麗に丸められていた。

「申し訳ない……本当に……本当にすまない、そう思っている。」

爽はこれを聞いた時、莉乃が居なくなってしまうような気がした。

莉乃が消えてしまいそうな、何とも不思議な感覚。

爽は駆け出していた。
自分でも分からず、ただ彼女の元へと。