桜龍の奴等


「ん"ん"んっ‼︎」

"辞めろ‼︎"と言いたかったのだが、猿轡の所為で言えなかった。

「早くしてほしいのか⁇」

ブーンー。

その音が頭上から聞こえる。
爽は、自分の頭が刈り上げられていくのを実感した。

パラパラと落ちる髪。
何故か、悔しかった。

けれど、抵抗はできなかった。

いつの間にされたのか、分からないけれど、手はロープで縛られていたから。