桜龍の奴等


「ちょっと、待ってよ〜。」

ノロノロと靴を履き替えている友真を置いて、爽は歩き始めた。

校門のあたりで、爽は友真を待った。

「やっと追いつけた‼︎
もう‼︎爽 歩くの早いよ〜。」

「悪い悪い、家 行くんだろ⁇」

「そうだよ‼︎」

しばらく友真の一方的な話を聞きながら、爽はあることに気がついた。

「……ここ、行き止まりだよな⁇」