「詩音さーん!入れ替えお願いします!」

「…はーい。どんな人ですか?」

「うーん、結構若いかなー?」

「はい、おっけーです。」


舞台はキャバクラの店内
少し薄暗く優しい曲が流れている
0時を回ったからか
お客さんが少なく
あまり声が聞こえず
コツコツとヒールの音が響く

「失礼します!詩音さんです!」

「こんばんは。詩音です、よろしくお願いします。」


物語の主人公はこの
『詩音』と呼ばれてる人物

本名
後藤彩奈 24歳
昼間は事務員
夜はキャバ嬢と
2つの顔を持っている