それでも惚れてしまったの



その日のお昼ご飯は
菅原さんが家の都合で早退した為
雪斗ちゃんと二人で食べた

携帯を開いて少ししてから
小さく溜息をついて
「ごっちん…」と
か細い声で私の名前を呼ぶ
彼女の事をみた

雪斗ちゃんはとても
寂しそうな顔をして
携帯の画面を私に向けた

そこには手をつないで
買い物をしている男女の姿が

雪斗ちゃんの表情と
その写真で何が言いたいか
嫌でも分かった

見た事はないけれど
きっとこの若い茶髪の男性は
雪斗ちゃんの旦那さんなんだろう

「…今、友達から送られて来たんだ
分かってはいたんだけどね…」