青い記憶


それから数日後。


あれから何度かバイトに行ったけど、雄ちゃんとはなかなか一緒になれず。


それで、店長に雄ちゃんとシフトが被っている日を聞いた。



前日には晴くんと会って、明日話してくるねと伝えた。



「頑張ってこいよ」



って、いつもの優しい笑顔で送り出してくれた。



他人からしたら、そんなくらいで大袈裟なと思われるだろうけど、私にとっては過去のわだかまりを解く、後悔を和らげる、一つの大事なことだから。





ロッカールームで着替えを済ませ、フロアに入ると雄ちゃんの姿があった。



「よし」と気合を入れ、雄ちゃんの元へ。



「雄ちゃん」



雄ちゃんの背中に話しかける。振り返り驚く雄ちゃん。



「あーちゃん、久しぶりだな」



あの頃と何も変わらない笑顔で、ニコリと笑う雄ちゃん。



私に向けられなくなった時この笑顔を、どれだけもう一度見せてほしいと願ったか、どれだけ愛おしいと思ったか、どれだけ切なくなったか。



当時の気持ちを思い出し、涙が出そうになる。



「久しぶり。あのさ、今日バイト終わった後、時間ある?少し話したいんだけど…」



「時間は全然あるけど…なに?改まって。なんか緊張する」



そう言って笑う雄ちゃん。



やっぱり雄ちゃんは変わらないね。



「よかった、じゃあ、終わったら下の自販機の所で待ってるね」



「うん、わかった」



懐かしさに心が温かくなる。