青い記憶


「清川は、俺と美優の親友兼キューピットだから」



「そ、そうなんですか…」




顔を赤く染めたまま森本くんから目を離せないでいる女の子たちの初々しさが可愛くて、思わず笑いそうになる。




「だからもし変な誤解してる子達がいたら、撤回してあげてね?むしろ広めてくれたら助かるかな」




なんて冗談ぽく優しく笑う森本くん。


あ、チャラ男発動だ。




「は、はい!わかりました!広めます!」



「ありがとう」




そして必殺にっこりスマイル。


今、勝手に私が命名しました。



森本くんが前を向き直ると、後ろでキャーキャーと黄色い声が上がる。




「さっすが、チャラいね〜」



「は?優しさだよ優しさ。清川も変な噂たてられたら困るだろ?」



「…確かに。ありがとう」



「どういたしまして。とか言って、晴之に殺られるのは俺だから自己防衛だけど」




そう言ってヘラヘラと笑う森本くん。



まぁ、3年目の付き合いともなると、本当に森本くんの優しさだってことくらいはわかるから、あえて何も言わないで一緒に笑う。



こんな良い男友達がいてくれて、私は本当に恵まれてるな。




やっと順番が回ってきて、できたての唐揚げ丼を食堂のおばちゃんから受け取る。



唐揚げ丼は安くて美味しいうちの学校の名物だから毎日行列が絶えない。