青い記憶


廊下のざわつきも気にせず普通に教室に向かって歩いてくる森本くん。




「あ、森本!相馬がさっき橋田のことふってたぞ!」




途中、サッカー部の1人が森本くんに大声で声をかけた。



思わず睨みつけてしまう。本当にこいつらは気遣いとか遠慮とかの気持ちはないの?




「へー、そうなの?さっきまで食堂行ってたからなんも知らねぇわ」




無視すると思ったのに、そう言って普通に笑って返す森本くん。




「お前、心ないのかよ〜」




なんて笑う男子たち。



いや、心が無いのはどっちだよ。




絶対腹が立ってるはずなのに、それでも普通にやりすごす森本くん。


どうしてそんなに笑ってられるの。


どうしてそんなに強いの。






そんな森本くんと男子たちの会話にみんなが注目していた廊下に、美優が帰ってきた。



ざわつきは変わらないけど、さっきまでとは違った空気が流れる。