青い記憶


「うっそまじで?!見に行こうぜ!」




ある日の昼休み、やたら廊下がうるさくて、教室にいた人たちも廊下にいた友達に呼ばれて次々と出て行く。



廊下に出ると、窓の外を覗いている人たちで溢れていた。



私も覗いてみようとしたけど、人が多すぎてなにも見えない。




「何かあるの?」




窓の外を覗いていたクラスの友達に声をかけた。




「あ、亜美!今から橋田が美優ちゃんに告白するらしいよ!ほら、あそこ」




そう言ってわずかな隙間に私を引っ張り込んでくれた。



指をさす方を見ると、中庭の端っこに美優と橋田が向かい合って立っている。




橋田はサッカー部のキャプテンで、派手で目立つタイプ。今までも多くの女の子と付き合ってるみたい。だけど性格は優しくて一途らしく、なおかつイケメンだからファンも多い。



一途なのに付き合ってきた数が多いなんて、だいぶ信憑性に欠けるけど。




「美優ちゃんOKするかな?」




「橋田に告白されてぐらっとこないやつなんかいるか?」




なんて好き勝手話している声がいたるところから聞こえる。




学年のイケメン代表を森本くんと1.2を争ってるような人だし、確かに美優のタイプの範囲には入ると思うけど、もちろん美優がOKするわけない。