「ナツ.....。ごめんなさい、帰らなくちゃ。」



「え?帰るって...?」



ゆっくりと暖かい光に包まれる。

私は帰るのだ、元の世界に。






「ナツ。バイバイだね。」



でも君が教えてくれた。

キッパリと断ち切るだけが全てじゃないことに。
諦めないで頑張ってみることだって大事なんだってことに。




だから。



「信じて?いつか、きっともう一度あえるよ。
私は諦めないから。」











眩しくて、まぶたを閉じる寸前に見えたナツの顔は今にも泣き出しそうでもあり、強くなにかを信じたような顔だった。