【もう大丈夫だね。】


え....?



【帰ろう?あなたの世界に。】



あ。きっとこの声は....。




私をここに連れてきた声だ。




「もう、時間切れ?」


「ん?なんか言ったか、ユカ?」



ナツが不思議そうに私を見る。





【あなたはもう、悩みなんてないでしょ?】



あっ.....




そうか、私はなやみを解決したから帰らなきゃいけないんだ。




「そっか。」



いつまでもここにいられることがないことくらいわかっていたじゃないか。



「なぁ。ユカ。さっきの俺のそばにいるって話。本気で考えてくれないか?」





ナツは頼むように私の瞳を覗き込んできた。