視線の先にはいつも君





走って走って。


涙を堪えながら走った。





だけど。



「おい待てって…!穂花!」



サッカー部の拓人にはやっぱり敵わなかった。


呆気なく腕を掴まれる。





「何…?聞いてたの、今の」



その言葉に、小さく頷く。