「……あれ?」 グラウンドに着いてキョロキョロと辺りを見渡す。 でも、拓人は見当たらない。 え、でも、とっくに部活行ったよね? なんでいないんだろ。 「どーしよ…」 拓人がいないならタオル渡しようがないじゃない。 そう悩んでいると、 「あれ、篠崎?」 彼の声がした。