「……あ」 学校に近づくと見つけた大好きだった…ううん、大好きな人の姿。 この登校時間はよく見かけるんだ。 ついこの間までは、それがどうしようもなく嬉しかったのに。 ただでさえ彼を見るだけで辛いのに。 よりによって…、なんで今日は小町さんもいるんだろう。 ーーーーポン、と。 頭の上にいつもとは違う、優しい重みを感じたのはそんな時だった。