でも、分かりたくなかったからちょうどいいのかもしれない。 2人の足音がどんどん遠くへ離れて行くの。 教室にはしばらく沈黙が流れた。 「…ごめんな」 そして、それを破ったのは拓人。 頭の重みはとっくに消えていた。