そんな時。 「あれ、篠崎?」 親友の声がした。 「な、楢橋君 !?」 近付いてくる京太に驚きながらも嬉しそうにする穂花。 胸が締め付けられる感じがした。 「どうしたの?篠崎がここに来るなんて珍しいね」 「や、えと。拓人がね、タオルを教室に忘れてたから届けに…」 いつも俺と話す勢いが消える穂花。 余程好きなんだな、京太のこと。