おばあさんは

「これはこれは、おじいさんへのいい土産になりますよ」

と言ってこう言いました。

「大きな桃っちゃ、こっち来い。小さな桃っちゃ、あっち行け」

するとおばあさんの願いが通じたのか、

大きな桃がおばあさんの方へ寄ってきたのです。

おばあさんは大きな桃を拾い上げ、

家へと持って帰りました。

おじいさんとおばあさんが桃を食べようと、

包丁を持ち上げたとき、

桃が


パカッ


と突然開いたのでした。

その中から出てきたのはとても元気がいい男の赤ん坊、