感動してほしい日本昔話

その時、

カタッと言って、

宝の山から巻物が落ちました。

おじいさんとおばあさんはそちらをはっと見ました。

おじいさんとおばあさんの目からは何故か涙が流れていました。

悲しくもなんともないのに、

桃太郎が帰ってきて嬉しいのに、

それなのに泣きました。

自分たちの泣いている理由がわからぬまま泣き続けました。

顔を前に戻すとそこにはもう何もありません。

桃太郎もおりません。

でも、

さっきまで桃太郎がいたところには、

かすかに桃の匂いがありました。