友達でも殺人犯を野放しにはできないし、 友達の人生を背負う覚悟も詩音にはない。 「……信じてよっ。私、舞を殺してなんかないよね?」 その葵の涙に濡れた瞳に見つめられ、突き放すなんてことできなかった。 「う、うん……。葵は、殺してなんていません。」 「それは本当か?詩音ちゃん」 「……はい」