* 詩音は身支度を整えて、家を出た。 舞の家に向かう。 だが、その前に行くところがある。 詩音は商店街を走って通ると、叶亜の喫茶店の前で立ち止まった。 けれど喫茶店は電気が点いておらず、鍵も閉まっており、中に人もいない。 「叶亜さん!……いないの?」 「マスターなら、朝早くからどこかへ行ったよ?」 向かいの八百屋の店主が詩音に言った。 どこか……。まさか!! 詩音は再び商店街を走り抜け、舞の家に向かった。