すると、いつも明るい葵の顔に暗い影が差したような気がした。 「……葵?何かあったの?」 葵が詩音をみる。 その顔は今にも泣きそうな、崩れてしまいそうな顔だった。 「詩音……。私……」 次の葵の言葉に、詩音は頭を殴られたような感覚に陥った。 「お金、舞に盗まれたかも」