* 「フフっ」 大学の中庭にあるベンチに座り、詩音は昨日のことを思い出していた。 「いらない」なんて言いながら、お土産のマグカップをもらってくれた。 素直じゃないんだから。ほんと。 「なーに?ニヤニヤして気持ち悪ーい」 突然声がした。 顔をあげると、葵が笑いながら立っていた。 「彼氏と良いことあったの?」 「彼氏じゃありません。葵は、なんでも恋愛に結びつけるよね」 葵が詩音の隣に座る。