喫茶の謎解き意地悪紳士2



「なんでこんなこと……」

「俺もやめろって言ったんだ。本当に彼女が犯人かどうかも分からないしな」

阿部が困ったように髪をかいた。

「葵はこんなことしてな……」

「まだ言うのか。君もしつこいな」

叶亜が箸で詩音を指差した。

「あの女の本性を思い知っただろ。せっかく僕が気づかせてあげたのに。あの女は、君がこのメールやホワイトボードに書いたって言われて簡単に信じた。……所詮、そんなものだったんだよ」

「……もしかして、あの人混みの中から聞こえた声は……」

「ご名答。あの女の本性を君に見せつけるためにね」

そうだった。叶亜は声を変えられるんだ。

前の事件の時も、家政婦の瑠花の声を真似していた。