喫茶の謎解き意地悪紳士2



いつもの詩音のお気に入りの席に座っていたのは、うどんを食べている叶亜と阿部。

「な、なんでここにいるんですか!?」

「まあまあ座れって。ことこちゃん」

「ことねです」

「あ、わりぃ。詩音ちゃん」

詩音は阿部をいちべつしてから、向かいの席に座った。

それと同時に、叶亜が「どうだ?」と唐突に聞いてきた。

「どうだ?って……。何がですか?」

「彼女の評判だよ。地に堕ちたろ?」

ニヤッと口元を引き上げたその笑顔に、詩音の中の疑問が全て解決する。

「まさか、生徒みんなにメールを送ったのも、ホワイトボードにあんなこと書いたのも……全部あなたなんですか?」

そうすれば、詩音のもとにメールが来なかったのも辻褄が合う。

叶亜は「正解」とも「不正解」とも言わず、ただうどんを食べている。

何も答えない。
それが肯定を示していた。