愛月が携帯電話を葵に渡した。 「……誰よ、こんなことしたの!!」 集まった生徒たちは、ざわざわと騒ぎ始める。 苛立ちを隠せない葵。 「白状しなさいよ!!」 「それ、広めたの瀬織詩音だよ」 人混みの中から、ひとつの声がとんでくる。 群衆の視線が葵から詩音にうつる。 「ほんとなの?詩音」 「ち、違う!私じゃないって……」 「あんた、そんな顔して平気でこんなことするの?私に裏切られたから?最低なのは、どっちよ」 葵はホワイトボードの文を消してから、部室を大股で出ていく。