「結構ですよ。あなたも任意だから、もう帰れます。いいでしょ?阿部さん。」 「あ?ああ。もう帰れるよ。悪かったな」 初めて葵が嬉しそうに顔を輝かせた。 長時間の緊張状態が続いたのだ。 葵もきっと疲れているはず。 詩音は今すぐにでも葵のもとに行きたかった。 「あのっ……、取り調べを見せてくれてありがとうございました!」 綾華に頭を下げて、部屋を出ようとするとポツリと綾華が呟いた。